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新宿ものづくりマイスター 技の名匠

【つまみかんざし】 石田 毅司さん

平成20年度認定

2014/09/24

女性の髪を艶やかに飾るかんざしのマイスター

つまみかんざし製造 石田毅司さん
つまみかんざし製造 石田毅司さん
 着物を装う女性の髪を艶やかに飾る「つまみかんざし」の名匠、石田毅司さんを訪ねしました。
 薄い小さな絹の布をピンセットで折り紙のように折り、重ねて花などの飾りを見事に造り上げる美の魔術師という手さばきを拝見しながら、お話を伺いました。
 水曜日と土曜日は、工房に併設されたつまみかんざし博物館で美しい品々を見ることができます。

つまみかんざしは江戸時代の浮世絵にも登場

……つまみかんざし製造というお仕事についてお教えください。

 着物を装った女性が髪に飾るものを総称して「かんざし(簪)」と言います。そのひとつが「つまみかんざし」です。かんざしには、亀の甲羅「べっ甲」、サンゴ、金属を加工したものなどもあります。素材によって作る人、作り方が違ってきます。

 つまみかんざしの特徴は、まず、羽二重(はぶたえ)という特別に薄い絹の布地を使います。羽二重をいろいろな色に染め、小さな四角形に細かく裁断します。ピンセットで折りたたんで、花びら、鶴の羽の一片を作り、それをたくさん重ねて、いろいろな形を作ります。ピンセットで布を折りたたむ作業を「つまみ」と言います。そうして作るので「つまみかんざし」という名前になっています。

 七五三のお宮参りにつけるお子さんのかんざしの生産量が一番多く、次が正月や成人式などのお祝い用のかんざしになります。少し特殊な用途になると、京都の舞妓さんや歌舞伎、踊りなどの伝統芸能に使うものも作っています。

 つまみかんざしは今から200年程前の江戸時代の浮世絵に登場します。詳しい発祥はわかりませんが、だいたいその頃からあったようです。
七五三やお祝い用のつまみかんざし (つまみかんざし博物館)<br>4月と10月に展示の入れ替えがあります。
七五三やお祝い用のつまみかんざし (つまみかんざし博物館)
4月と10月に展示の入れ替えがあります。

子どもの頃から仕事に親しんで親の後を継ぐ

……どのようなきっかけで、この仕事に就かれましたか。

 祖父の代からつまみかんざしを作る職人でした。親の後を継いだということですね。子どもの頃から手を動かすことが好きでした。職人のような物を作る家とか店でも同じでしょうが、子どもの頃から家の手伝い、仕事の手伝いをさせられますので、仕事に親しんでいたのも大きいと思います。
薄い小さな四角形の絹の布をつまみ(左)、組み合わせて花を作る(右)。
薄い小さな四角形の絹の布をつまみ(左)、組み合わせて花を作る(右)。

最初から最後まで全部自分でできるところが魅力

……ものづくり(つまみかんざし)の魅力についてお聞かせください。

 基本的にこういう仕事が好きでやっています。それが続いている一番大きな理由ですね。つまみかんざしは最初から最後まで全部自分でできるところが魅力ですね。デザインを考えて、生地を染めて、形を作って、仕上げるところまでを一貫してやります。自分の思ったものが作れるというのがやっていて一番楽しいですね。

 女優の杏さんが昨年末(2013年12月)の紅白歌合戦で付けていたかんざしも作らせていただきました。
女優の杏さんが紅白歌合戦で付けたつまみかんざし
女優の杏さんが紅白歌合戦で付けたつまみかんざし

新宿区のイベントで体験教室を、ミニ博物館もオープン

……マイスター認定、新宿区でご活躍していることについてお話してください。

 何かあると区の方からお声かけいただき、年に一回ほど区のイベントで体験教室をやるようになりました。また、新宿は都内でも非常に便利な場所ですので、工房に併設してつまみかんざしのミニ博物館を開館しています。

 新宿区は比較的古い町です。染色は新宿区の地場産業ですから、着物の染めに関係する職人は多いのですけど、それ以外の伝統工芸の人はあまりいないのです。染色以外は区との結びつきもあまりありませんでした。新宿区のマイスター制度ができてから、いろいろな伝統工芸をどうにかしようという動きが出てきて良かったと思います。
ピンセット、はさみ、糊をつけるのり台
ピンセット、はさみ、糊をつけるのり台

……わかりやすいように簡単なデザインの花のつまみかんざしを作る工程を拝見しながら、お話を聴きました。じっくり語りかけてくださるお話し振りに実直なお人柄を感じました。
 撮影させていただいたのは一見簡単そうに見える花ですが、たくさんの折り込んだ小さな布を均等に、花びらに見えるように並べるのは修練の技。つまみかんざしの作り手は、現在、都内で6軒、日本全体でも10数軒とのこと。つまみかんざしが末永く続くことを期待しています。
石田 毅司(いしだ つよし)さん
業種:つまみかんざし製造
工房:イシダ商店 (つまみかんざし博物館)
住所:新宿区高田馬場 4-23-28 ヒルズISHIDA 401
電話/FAX:03-3361-3083
つまみかんざし博物館 (新宿ミニ博物館)
営業時間:水曜日と土曜日のみオープン 午前10時~午後5時/入館無料
ホームページ: つまみかんざし博物館
写真・文 しんじゅくノート編集部 取材撮影 2014年9月12日

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