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神楽坂の達人

バイヨン/染谷 博史さん

“カンボジア料理”食べたことありますか?

2013/12/03

黄金の像が目印です。

神楽坂のメインストリートから脇道に入ると、四面に顔のある黄金の像が。
カンボジア料理バイヨンのオーナー、染谷博史さんにお話を伺いました。

引き継いで新たに始まったお店、バイヨン

―なぜカンボジア料理のお店を?
以前は違う人がこの店やってたんですよ、それを引き継いで。

―前のオーナーさんとはお友達か何かだったのですか?
前のオーナーが旅行代理店をやっていて、カンボジアとかあっちを中心にやっていて。カンボジア料理店を開いて、そこのお客さんがカンボジアに行ってくれれば、という思いで始めた。最初は早稲田でやっててこっちに引っ越してきて。

―普段はどんなお仕事をなさっていらっしゃるのですか?
広告代理店の仕事を。高校卒業して仕事はいっちゃったから。

―卒業後すぐに今の広告代理店のお仕事ですか?
いや違う仕事をやって、そのあとですね。

カンボジアとのつながり

―こちらのお店のオーナーさんになる前からも、カンボジア料理は?
何回か。

―それは何の機会に?
このお店とは関係なくね、ボランティアでカンボジアに行っていて。

―ボランティアの活動はいつごろから?
10年位前です。

―どのようなきっかけでご存知になったのですか?
イタリアに本部のあるボランティア団体があって、赤羽の星美学園っていう学校のシスターが東京の支部長です。星美学園に娘が行ってたもんだから、そこで知り合って、それからずっとちょこちょこお手伝いして。

―娘さんもよくカンボジアには行かれるのですか?
そうですね。前よく行ってて、ボランティアとかで。

―どんなことをなさっていたのですか?
向こうのシュムリアップというところで、小学校の子どもたちにいろんなことを教える為に10日間位行っていて。それは私がやっているボランティア団体ので行ったんですけどね。

―それではカンボジアには何度ほど?
2、3回ほどはいったことありますね。まあなかなか行けないからね。直行便がないから行くのもなかなか大変なんですよ。ベトナムやタイやシンガポールを経由で行かなけらばいけなくて。

―カンボジアはどんな気候ですか?
暑いですけどね。27度とか30度近いし。

一1年中夏のような?
そうですね。ただ今は雨期で雨が多い。11月位まで雨期で、すごく雨が多い。

生まれたご縁

―店名のバイヨンというのは?
アンコールトムの中にある寺院の名前です。

―どなたがお決めになったのですか?
彼(コックさん)が。もともと彼がカンボジアでコックをやっていたから。

―コックさんはカンボジアのご出身なのですか?
そうです。

―カンボジアからこちらのお店の為に引っ越していらしたんですか?
そう。前のオーナーが、お店をやるっていうので向こうでコックを探してて、面接したらしいんだけど彼がいいっていうので。

―お店はいつも二人できりもりなさっているのですか?
ええ。

―先日お電話で対応してくださったのは、おそらく日本人の女性だったのですが、どなたですか?
コックさん:奥さん。私の奥さん。

―そうなのですね!
コックさん:(染谷さんを指して)おとうさん。

―おとうさん?どういうことですか?
私の娘が彼と結婚したんです。孫もいるんです。

―そうなのですか!日本に来てから日本語を?
コックさん:あっちにいたときは全然知らなかった。
染谷さん:こっちに来てから3年ぐらいかな?
彼もホテルでコックやってたから、全然日本語話すような環境じゃなかった。

―日本人はどんな印象ですか?
コックさん:優しい。

―どれくらいの頻度で帰省なさるのですか?
3年くらい経ったでしょ?三年で一度だけ。

―いらっしゃらなくなったらお店も休業ですか?
そうです。
―そちらのスタッフの女性もカンボジアのご出身ですか?
彼女はタイの人。

―どういったきっかけでこちらのお店に?
彼女は以前、通訳として働いていて、お店をやるんだけど一緒にこないかっていうので来たみたいですね。

―神楽坂に住んでいらっしゃるのですか?
スタッフさん:はい。

―神楽坂いかがですか?どんな街ですか?
スタッフさん:大好きです。

―なぜ日本に興味を?
スタッフさん:漫画で。『キャンディ・キャンディ』とか。

―タイ料理とカンボジア料理は違うと思いますか?食べてみて。
スタッフさん:材料は同じね。味付けが全然違う。タイは唐辛子とかなんかで辛い。暑い国で同じだから材料も同じ。

まだ食べたことがない人は、是非一度。

―おすすめの料理を教えて下さい。
チャー・トロップっていってね、なすとひき肉の炒め物。
アモック(魚のココナッツミルク煮)とチャー・クダウ(豚肉のハーブ炒め)も美味しいですよ。

―どんなお客様がいらっしゃいますか?
結構学生の方も多いんですよ。学生たちがカンボジアに行きたいって言って、その前にカンボジア料理食べようかって言って。
タイとかベトナムと違って、辛くないので。みんな辛そうに思うけど、意外と辛くは無いんですよ。だから結構食べやすい。優しい味ですよ。

―神楽坂のまちの魅力とかありましたら教えてください。
神楽坂って昔から古い街で、高級料理店がいっぱいあったけど、最近はチェーン店とか多くなって、若者も結構来るようになって、人が多いですよね、すごく。ただね、その人たちがお店入ってくれるかどうかですけど。(笑)
みなさん是非一度食べてみてください。

優しい口調と笑顔が素敵な染谷さん。店員さんとコックさんも明るく朗らかで、美味しいカンボジア料理に舌鼓をうてるだけではなく、リラックスできること間違いありません。<br>
優しい口調と笑顔が素敵な染谷さん。店員さんとコックさんも明るく朗らかで、美味しいカンボジア料理に舌鼓をうてるだけではなく、リラックスできること間違いありません。
しんじゅくノート学生記者  山田 育代  
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