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神楽坂の達人

A point/飯田愛さん

落ち着く雰囲気の素敵なお店

2014/01/31


素敵な写真が飾ってある階段を上り入口のドアを開けると、ビルの2階ということを忘れてしまうくらいの、白を基調としたオシャレな空間が広がっています。


そこは今年4月にオープンしたばかりのフレンチ創作料理店 「 A point 」
店長の飯田さんにお話を伺いました。

人と人のつながりを大切に

お店のコンセプトを教えてください
四季折々で色々なことを楽しめるお店になっております。お食事はもちろんお店でイベントなども行っており、今までに映画の上映会やシャンソンのライブなどをやりました。シャンソンライブは月に1回やっており、来月も月初めに予定しております。


シャンソン歌手の方がいらっしゃるのですか?
はい。母がシャンソン歌手です。ディナーライブでお食事と音楽を一緒に楽しめるようになっております。ディナーコースになっているので、お食事を楽しみに来るお客様もいらっしゃいますが、大半はシャンソンライブを聞きにくるお客様ですね。

1人で来ても、リラックスできました!
1人で来ても、リラックスできました!
━「 A point 」というお店の名前の由来を教えてください。
フランス語で「ちょうどいい」や「点」という意味です。英語だとポイントと読むのですが、「ア ポワン」と読みます。来てくださるお客様とのつながりを大切に、居心地の良い空間でゆっくりとした時間を過ごして頂きたいという思いを込めて名付けました。イベントが多いので、訪れた人と人の良いつながりの場所になって頂けたらなと。


何かお客様とのつながりのエピソードはありますか?
最近のエピソードなのですが、お客様として来られた方のご友人が写真家の方で、ここで写真展をしたいというお話がありました。その方は元々神楽坂でご活躍されている方で、そこでもご縁がありました。写真展は11月末か12月に開く予定です。そしてどんどん広がっていき、また今度ハロウィンの仮装パーティーをお店でやって、写真撮影会をやろうという話にもなっています。

食へのこだわり

メニューのことについてお聞きしたいのですが、一番人気の商品はなんですか?
ランチですとBの煮込みハンバーグです。
毎朝早く起きて1つ1つ手作りで作っております。お店が始まる前に仕込み、オーダーが来てから焼いているので新鮮で美味しいものを提供しています。お肉にもこだわっていて国産のA5ランク黒毛和牛を使用しています。


━ランチはずっとAパリごはん、B煮込みハンバーグ、Cお魚ランチの3つでやっているんですか?
今はこの3つですが、時々キッシュランチもやっています。朝焼いたキッシュをワンプレートにしてドリンクとデザートのセットで提供しています。あと季節に合わせ秋冬メニューに変えたりしていて、季節の野菜をグリルしたものを添えています。あとAのパリごはんをコロッケではなく、煮込み系のシチューにしようかと考えています
おすすめ!A5ランク黒毛和牛を使用した<br>煮込みハンバーグランチ。
おすすめ!A5ランク黒毛和牛を使用した
煮込みハンバーグランチ。

━パリごはんということですが、パリにコロッケはあるんですか?
ありますよ。コロックと言います。ベシャメルソースというものをかけるのですが、これは王道のフレンチソースになっています。ニョッキパリジャンとかにも使われているのですが、一緒に食べたりするお客様もいらっしゃいますね。


━ディナーのおすすめは何ですか?
パスタもやっているのですが、ディナーもやっぱりおすすめはハンバーグです。ランチの煮込みハンバーグが夜になると包み焼きになります。アルミホイルで包み、オーブンで焼くことで膨らませ、お客様にそのまま食べて頂けるようになっています。こちらは膨らませることによって、しっとりとした感じになり歯ごたえが良くなります。これが1番人気ですね。同じハンバーグでも焼き方を変えることで、面白さや味の深みを出しています。
━ハンバーグ以外のおすすめの料理はありますか?
他に人気なのは、“ペンネアラビアータ”というちょっと辛いパスタです。アラビアータは怒りんぼうという意味なのですが、怒っているみたいにピリ辛なパスタです。あとはオリジナルメニューで“やみつきアンチョビポテト”ですね。カリカリのポテトに特製のアンチョビソースを付けて食べます。



━ディナーは高いイメージがあったのですが、500円、1000円…などと区切られたメニュー欄があり、学生の私たちにも手が届きそうです。
そうですね。夜ですとあまり予算をかけずに気軽に来たいというお客様もいらっしゃって、そういう方でもボリュームがあるので満足していただけるようになっています。おすすめの“やみつきアンチョビポテト”も500円ですので、これと500円からのグラスワインを合わせて、気軽な感じで来ていただけるかなと思います。


━もっと高いイメージでした。ランチもコース料理みたいに1つ1つ出していく形になっているので、ちょっとリッチ感もあって嬉しくなります。

体に優しい…

ちょっとしたところにもセンスが光ります。
ちょっとしたところにもセンスが光ります。
━酵素のメニューが豊富に書かれていたのですが、酵素について研究されてきたのですか?
酵素ドリンクはディナーが主になるんですが、提供しています。母が自然食というか体に良いものをずっと研究しておりまして、それがお店のコンセプトでもある「体に優しい」になっていますね。


私も酵素ドリンクに興味があり、飲んでいた時期があったのですが、断食とかの酵素は違うのですか?
同じ酵素なんですけれども、酵素って酵素自体を体に取り込むことはあまり出来なくて、酵素液を作って取り込むんですね。果物とお砂糖を層にして空気に触れさせて置いておくと自然発酵するんです。発酵すると1週間半後くらいに酵素液になっていきます。
例えばイチジクでしたら、ただイチジクを食べるよりも、イチジク酵素を作って酵素を半消化状態で取り込んだほうが、よりイチジクの成分を体に取り込みやすくなってきます。人間が元々持っている酵素の量を助けてあげる感じですね。


━思っていたことと違いました。
酵素はタンパク質なので吸収されて、分解されアミノ酸とかになってしまうんです。たくさんとっても取り込めないことが多い。だから酵素を溜めよう!などと広告で言っているのは不可能に近いですね。


━キウイの酵素ドリンクとイチジクの酵素ドリンクの味は違うのですか?
全然違いますね。甘いということは同じですが、フルーツ系はフルーツそのものの味がします。

家族で一緒に

━飯田さんは元々どこか違うお店で働かれていたのですか?
はい。前は家族で千葉でレストランを経営していました。何でも創作の料理を作っておりました。


━前やってたお仕事が今役立っているなと思うことはありますか?
前のお店はこんなに大きくなかったので大変だなと思うことはあるんですけれども、こっちに来る前にレストランで料理をやっていたことは為になっていますね。今も一緒に作っているので、役立っています。ただもっと頑張んなきゃというのはあるんですけれども。

 
━さらに料理の腕に磨きをかけていかれるのですね。どうして神楽坂でお店を出そうと思われたのですか?
弟の料理学校が東京にあるということ、元々東京でお店を出したいねと家族で話していたからですね。代々飲食店を経営している家族でして、以前は母親が六本木でレストランをやっておりました。それで千葉に一度戻ることになったのですが、いずれまた東京にお店を出したいねということで、ついに4月にこっちに来てお店を出しました。


━ずっとご家族で一緒にお店を経営されているのですね。神楽坂に決めた理由などはありますか?
フレンチが多いというのと、町がいつも賑わっているのがいいなと思いました。お祭りもたくさんあって、ワイワイしているのが楽しそうだから神楽坂に決めました。お客様にご家族が多いということもあって神楽坂でお店を出して良かったなと思います。


━仕事をしている時、日々大切にしていることはありますか?
大切にしていることはやっぱり、提供するまでですね。素材…空間など。空間はさらにこれから変えていきます。最近もちょっと変えたのですが、以前は真っ白な椅子が並んでいて、それだとちょっとボワンとして結婚式みたいなイメージになってしまったので、シックにする為に黒い椅子を入れたりしました。あと壁が真っ白なので後々写真や絵を飾ろうと思っています。


━雰囲気がとても素敵です。1人で来ても落ち着くし、友達に紹介したいお店だなと思いました。


 

これからのこと

━今後はどうなっていきたいとお考えですか?
女性にたくさん来ていただいてワイワイしてもらいたいです。あと色んなイベントをどんどん増やしていけたらなと思っております。


━最後にこれから就職活動を控えた私たちに何かメッセージがありましたらお願いします。
社会に出たら本当に違うんですよね、働くっていうことは大変です。ですから、たまには息抜きが必要になってきます。色んなことを抱え込まないで、A pointとか色んなところで今の関係を崩さず、色んな人とワイワイする息抜きが大切だと思います。本当に苦しいことばっかりなので、そういう時にこういうお店に来て、ゆっくり友達とか彼氏と過ごす時間を大切にすることをおススメします。私もそうなので。


お店の雰囲気をイメージしたポストカードです。
お店の雰囲気をイメージしたポストカードです。
インタビュー終了後、ケーキを頂きました!
インタビュー終了後、ケーキを頂きました!


お客様とのつながりを大切に、ご家族でお店を経営されている飯田さん。
1つ1つの言葉から、気取らないけれどお店に対する強いこだわりが伝わってきました。

お店の雰囲気やお料理の美味しさに魅了されてしまい、友達に紹介してまた来たい!という気持ちになりました。

しんじゅくノート学生記者  友部明香
A point  神楽坂店
 
〒162-0825  東京都新宿区神楽坂6-66 番地宝生堂ビル2F
 TEL 03-5579-8930   FAX 3-5579-8932
  営業時間 [平日]lunch 11:00-14:00  dinner 18:00-21:00(L.O.) [休・祝日]12:00-21:00(L.O.)
  http://apoint-bc.com/
  定休日 水曜日