備えあればうれし泣き新宿
医療救護訓練!
歯科医師による身元確認
体育館では、医療救護訓練が行われました。
もし震災で怪我をしてしまったら、医療救護所を目指しましょう。区内には10箇所の医療救護所があります。災害時の医療用具や薬品を備蓄し、応急医療を行います。用具や薬品は定期的にメンテナンスしているそうですよ。
救護所では、けがや病気の重さに応じて「重傷群」「中等症群」「軽症群」「死亡群」の札を患者さんの首にかけます。トリアージと言って、けがや病気の重さによって治療の優先順位を決め、ひとりでも多くの傷病者の救命をするためです。
新宿区の医療救護所
四谷 四谷中学校 戸塚 戸塚第二小学校
箪笥町 愛日小学校 落合第一 落合第二小学校
榎町 鶴巻小学校 落合第二 落合第三小学校
若松町 富久小学校 柏木 柏木小学校
大久保 大久保小学校 角筈 西新宿小学校
各救護所とも、原則2名の医師の派遣が決められているそうです。人工透析など特殊機器を使うもの以外でしたら、「大抵の処置はできる」と、新宿区医師会の先生が教えてくださいました。
この日は、熱傷セット、緊急医薬品セット、蘇生セット、輸血・輸液セットなど、備蓄室にある用具や薬品の展示もありました。
AED(自動体外式除細動器)の体験には、多くの方が興味を示していらっしゃいました。AEDは街で見かけることが多くなりましたね。
倒れている人を見かけたら、まずは意識を確認し、近くの人に「救急車を」と指示をします。通報から救急車到着までの平均時間は約6分。この間に人工呼吸と、必要ならばAEDを使いましょう。
呼吸しているか否かわからないときは、ティッシュを口元に置き、動くかどうかで判断するといいそうです。
震災のみならず、「日常生活において出くわす可能性もあります」(新宿医師会)ので、機会があればぜひ一度訓練を受けてみてくださいね。
総合訓練を見学!
中に閉じこめられた人を救助
最後に総合訓練として、新宿消防署などによる救出・救護・消防デモンストレーションが行われました。
大地震を想定し、倒壊した家屋に閉じこめられた人を救出し、消火活動を行います。
実践さながらの活動を、参加者は息をのんで見入っていました。
重傷度の患者さんを運び出します
火災発生! 消火器による初期消火は区民も参加
そして放水により、鎮火しました!
取材を終えて
訓練が行われた8月29日は、朝からいいお天気で大変な暑さでした。300名以上参加者は、設けられた休憩所で水分をとりながら、熱心に訓練に取り組みました。
閉会式では、新宿区医師会から「防災訓練の日が近づくとこの1年間震災がなくてよかったと思いますが、日頃の訓練が大事です」とのお話がありました。一度体験して終わりではなく、今日の体験したことを忘れないように、日頃から訓練を心掛けたいですね。
最後に、消防署長から「熱中症が増えています。救急車を呼ぶか、家で様子見か、迷ったら#7119へ」とお話がありました。まだまだ暑い日が続きますので、みなさんご注意を!!