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新宿人御用達 名店・名品

〔新宿御苑〕懐石 龍雲庵

高級懐石の名店で長年料理長をつとめたご主人が腕をふるう懐石料理を気軽に楽しめるお店

2012/03/29

“茶懐石を若い人にも食べてもらいたい”気軽に本格茶懐石が楽しめる名店、新宿にあり!

茶事の際のおもてなしの一つとして、400年以上の時をかけて磨きぬかれてきた「懐石料理」。和の伝統と心がふんだんに感じられる日本ならではのお料理です。今回の「新宿人御用達 名店・名品」のコーナーでは、磨きぬかれた技が光る極上の懐石料理を気軽に頂ける「懐石 龍雲庵」さんをご紹介いたします!!
彩りの美しさにまずうっとりする松花堂弁当。これにちりめん山椒が載せられたご飯と上品な赤出汁の味わいが奥深いお味噌汁、香の物、季節の水菓子が付く。焼魚に添えられたご主人の出身である飛騨でとれたナツメの甘露煮も絶品です♪
彩りの美しさにまずうっとりする松花堂弁当。これにちりめん山椒が載せられたご飯と上品な赤出汁の味わいが奥深いお味噌汁、香の物、季節の水菓子が付く。焼魚に添えられたご主人の出身である飛騨でとれたナツメの甘露煮も絶品です♪
夜のコースも色々
夜のコースも色々
器の美しさを堪能するのも懐石の醍醐味
器の美しさを堪能するのも懐石の醍醐味
「懐石 龍雲庵」のご主人、後藤紘一良氏は15歳で小京都の呼び声高い飛騨高山の老舗料亭“洲さき”での修行からその料理人生の幕を開けました。その後、明治時代から続く懐石料理の名門「辻留」の2代目主人であり、日本料理の研究家としても広く知られる辻嘉一氏に師事、銀座「辻留」で腕をふるい、27歳という若さで有楽町の「懐石料理 胡蝶」の料理長に抜擢、25年間料理長を勤めあげた生粋の料理人です。

懐石の技や心遣いはそのままに、気軽に楽しめるランチは飛騨牛朴葉みそ膳や焼き魚膳(銀だら西京焼き)。目にも鮮やかで見ているだけでも楽しい松花堂弁当(お造り・八寸・炊合せ・焼物・ご飯・赤出汁・香の物・水物)。夜にはすっぽんコースやふぐコースもあります。
懐石 龍雲庵

■住所:〒160-0022 東京都新宿区新宿1-18-3 ルーツビル1階
■アクセス:東京メトロ丸ノ内線新宿御苑前駅より徒歩2分
      都営地下鉄新宿線新宿三丁目駅より徒歩4分
      東京メトロ丸ノ内線四谷三丁目駅より徒歩11分
■TEL:03-3354-1777
■営業時間:11:30~14:00(ランチ)/17:30~22:00
■定休日:日曜、祝日
「懐石 龍雲庵」は、グレーのタイル張りのビル1階です
「懐石 龍雲庵」は、グレーのタイル張りのビル1階です
カウンター席
カウンター席
カウンター横にはお座敷も。ビル2階には20人ほどの茶事ができる畳式の広間もあります
カウンター横にはお座敷も。ビル2階には20人ほどの茶事ができる畳式の広間もあります
ご主人が新宿にお店を構えたのは1993年12月1日。それまで、日本を代表する老舗としてその名を馳せていた有楽町の「懐石料理 胡蝶」(2004年9月閉店)で料理長をされていた頃から、この新宿御苑近くのマンションの一室でお料理教室を開いていたことも縁となってこの地で新しいお店を開くことを決意されたそうです。

“茶懐石を若い人にも食べてもらいたい”

…をモットーに、高級感が先行しすぎて敷居が高くなりながちな懐石料理の世界ではありますが、ご主人は茶懐石を気軽に楽しんでもらうこと、素晴らしさを知ってもらうことを目指されています。洗練された技で旬の素材を丁寧に調理し、食べる人への心配りや思いやりにあふれたお料理に、一切の妥協はありません。

お料理が目の前に出された瞬間、盛り付けや彩りの美しさはもちろん、器の美しさにも目や心が奪われる「懐石 龍雲庵」のお料理は、年配の方から若いOLさんに至るまで幅広く支持されています。また、日本伝統の「調和の美」を目と舌で味わえることもあり、外国人の方をおもてなしする場としても人気です。

クチコミで生徒さんが後を絶たないお料理教室「後藤懐石料理研究会 龍雲庵教室」

「懐石 龍雲庵」のもう一つの顔は、お料理教室! お店よりも長い歴史を持ち、奥深い懐石の世界をじっくり学べるということで、その評判はクチコミで拡がり、入会を希望する生徒さんが後を絶たないという、知る人ぞ知るお料理教室です。
『やさしい懐石料理 弁当・点心』<br>後藤紘一良・著(旭屋出版)
『やさしい懐石料理 弁当・点心』
後藤紘一良・著(旭屋出版)
初代・辻留次郎氏が裏千家の家元に手ほどきを受け、茶道裏千家より出入りを許される懐石料理の名門「辻留」。その2代目・辻嘉一氏に師事し、自らも懐石料理に関する著書を数冊出版しているご主人自らが講師を務めています。毎月1度その季節に併せた本格懐石の献立の柱となる向附、椀盛、焼き物などの一汁三菜を、下ごしらえのコツから、素材の切り方、盛り付け方に至るまでじっくりと学べます。

生徒さんは茶道の先生をしている方や料理店を営む方、外国人の方など本格的に懐石料理を学びたい方から一般の方まで様々。山口県や北海道から通ってくる方もいらっしゃるそうです。
「後藤懐石料理研究会 龍雲庵教室」
■月謝 13,650円(3カ月分前納・税込み)
■講習曜日 ※稽古日の変更可、ただし振替料1,000円かかります
第1火曜日 第1水曜日 第2火曜日 第2木曜日
第3水曜日 第3木曜日 第3土曜日 第4木曜日
※時間はいずれも午後2時~5時
■問合せ先 懐石 龍雲庵 電話03-3354-1777

※取材時の情報です。変更となっている場合もございます、ご了承ください。

「古い街の伝統が気に入っています」

お店へのアクセスは、新宿通りのキンコーズ新宿御苑店横を目印にするとわかりやすいです
お店へのアクセスは、新宿通りのキンコーズ新宿御苑店横を目印にするとわかりやすいです
縁あってこの街でお店を開いたご主人に、街の魅力を伺うと、「花園小学校には孫が通っておりますし、ここは花園祭りをはじめ、相撲大会に盆踊りと町内行事も多く、古い町の伝統が息づいているところが気に入っています。花園通りの商店街には、魚屋さん、お豆腐屋さん、肉屋さん、米屋さんも揃っていて、地元でお店で使う食材の買い物ができるところも魅力の一つです」と話してくださいました。
ご主人の「懐石」に対する思いは、今なおとどまるところを知らず「織田信長が開いた茶懐石の献立」を再現するといった催しの開催などにも情熱を注がれています。「催しの際に、古い文献を調べたら、信長の茶懐石は利休が一汁三菜のスタイルを確立する前の献立だったんです。食材も白鳥や鶴など、信長らしく当時の贅を尽くした、とても豪華なものだったのでとても面白いなと思いました」。そんな勉強熱心なご主人が腕をふるう懐石料理。450年という時間をかけて磨き抜かれてきた懐石料理の真髄を、新宿の名店「懐石 龍雲庵」で堪能してみてはいかがでしょうか?
※取材時の情報です。変更となっている場合もございます、ご了承ください。