今回の「新宿人御用達　名店・名品」のコーナーでご紹介するのは、四谷の老舗お蕎麦屋さん「四谷大木戸 藪蕎麦」。
　「大人の街・四谷」にふさわしい雰囲気・味・歴史を持ちながらも、「忙しいサラリーマンの方はお昼を食べたら夜遅くまで何も食べられないことも多いでしょ。だから、大切なお昼ご飯は美味しいものをしっかり食べて、元気に働いてもらえるようにするのが店の務め。お客さんの“原動力”になるようなお店でありたい！！」と女将さんが話す通り、メニューはどれもボリュームたっぷり。食べる側の気持ちにも配慮が行き届いている、人情あふれるお蕎麦屋さんです。
　四谷界隈の老舗蕎麦屋さんというと、雰囲気はいいけれど、ちょっと敷居が高いイメージをもたれる方もいるのでは？　そんな方にこそ、是非訪れてほしいお店です。

　昭和6年創業の「四谷大木戸 藪蕎麦」のお蕎麦は、全て茶蕎麦です。そば粉にブレンドするお茶は、京都から取り寄せる抹茶で、お蕎麦を打つ際になじみが良いように、少し粗く挽いてもらっています。
　そのお茶に信州や北海道から取り寄せた国産そば粉をブレンド。毎日お店で手打ちされるお蕎麦は、コシが強くのど越しがよい逸品。他では食べたことのない食感が癖になると評判です。「新茶の季節は、香りも一際高くなり、お蕎麦が茹で上がるとお茶の香りがふわぁっと立ち上って、本当によい香りなんですよ」と女将さん。新茶の季節も楽しみですね。

　また、この蕎麦に合うように作られた蕎麦つゆは、地中に埋めた瓶（かめ）で寝かせ熟成させたもの。まろやかさが特徴の「四谷大木戸 藪蕎麦」の伝統の味です。1週間ほど寝かせることで、お醤油の角が落ち、丸みを帯びてお蕎麦の良さを引き立てる極上の「蕎麦つゆ」となります。
　瓶を地中に埋めて蕎麦つゆを熟成させるには、瓶を丁寧に殺菌するなど一切の不純物が入り込まないようにする細心の注意が必要。手間をかけてでき上がった「蕎麦つゆ」は、冷たいお蕎麦にはやや濃い味で、温かいお蕎麦には薄味にして使い分けています。いつも美味しいお蕎麦を提供したいというお店のこだわりが存分に味わえる蕎麦つゆです。

　気になる料金は、4200円と5250円の２コースをご用意。4200円のコースは、食前酒・お通し・八寸（前菜）・煮物・揚げ物・お椀・食事（蕎麦）・甘味の8品。5250円のコースは、4200円のコースメニューにお造りと焼き物（鍋）がプラスされ10品となります。夜の四谷で、お店を丸ごと貸切ってこの料金！！　しかもノーチャージ。こんなお食事会をセッティングしたら、幹事の株があがること間違いなし！！

　この「蕎麦懐石」は、１度利用した方が１年先の予約も入れていくほどの人気。次第にクチコミが拡がり、今では予約がとりにくい状況となっていますので、早めのご予約がおすすめです。

（取材時点の情報です）

※取材時の情報です。変更となっている場合もございます、ご了承ください。