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新宿人御用達 名店・名品

〔神楽坂〕ボルカン

新鮮な味と香りにこだわる自家焙煎コーヒー豆専門店

2013/01/25

中南米コスタリカの農園で自然栽培された豆を直輸入

石畳の路地が入り組み、和食はもちろんフレンチやイタリアンなど数多くの飲食店が軒を並べる「神楽坂」。今回はこの地で香ばしいコーヒーの香りを漂わせる自家焙煎コーヒー専門店「ボルカン」さんをご紹介します。
大きな焙煎機が置かれ、ローストの香りが<br>立ちこめる店内。レジには元気な笑顔が<br>ステキな恵子さんが立つ。
大きな焙煎機が置かれ、ローストの香りが
立ちこめる店内。レジには元気な笑顔が
ステキな恵子さんが立つ。
「ボルカン」は、平成9年(1997)に正木良平さんと恵子さんご夫妻が開業。知り合いの紹介で、中南米コスタリカのポアス火山の麓にある「カーレコーヒー農園」へ出向き、カーレファミリーが手作業で摘みとりから精製までを一貫して行うコーヒー豆「ボルカン・アスール」を直輸入したのがはじまりです。

「カーレコーヒー農園」は、良質なコーヒー豆の栽培に欠かせない気温、雨量、日照時間、水はけなどの条件がすべて揃う環境。さらに、農園では化学肥料を使わず、豆の果肉部分をたい肥にするなどの自然栽培を行い、高品質の豆を生産しています。
「カーレコーヒー農園」から直輸入している<br>コーヒー豆「ボルカン・アスール」。<br>ボルカン・アスールとは「青い火山」の意味。
「カーレコーヒー農園」から直輸入している
コーヒー豆「ボルカン・アスール」。
ボルカン・アスールとは「青い火山」の意味。
豆の販売だけでなく、<br>店内のテーブル席やテラス席で、<br>挽きたてのコーヒーを味わうこともできる。
豆の販売だけでなく、
店内のテーブル席やテラス席で、
挽きたてのコーヒーを味わうこともできる。
ボルカン
■住所:新宿区細工町1-2
■アクセス:都営大江戸線牛込神楽坂駅より徒歩5分
■TEL:03-3260-4588
■営業時間:月~金曜10:00~19:00(土曜は~18:00)
■定休日:日曜、祝日
■ホームページ:http://volcan.jp/

コーヒーは注目の成分ポリフェノールがたっぷり

1年に3回セールがあり、期間中はどのコーヒー豆でも400g買うごとに「ボルカン・アスール」を200gプレゼント。または、200g買うと50g増量サービス。
1年に3回セールがあり、期間中はどのコーヒー豆でも400g買うごとに「ボルカン・アスール」を200gプレゼント。または、200g買うと50g増量サービス。
自然栽培コーヒー豆「ボルカン・アスール」は香りが高く、酸味がありながらもコクがあり、後味がすっきり。また、焙煎の度合いを浅煎りにすると、よりさわやかな酸味が舌になめらかに残り、豊かな風味が鼻に抜けます。

「コーヒーには体によいと言われているポリフェノールが赤ワインと同じくらい多く含まれ、とくに浅煎りにしたほうが豊富だそうです。ワインは飲む時と量が限られますが、コーヒーは気軽に飲めますよね」と、ご夫妻がにっこりと笑います。
手づくりのクッキーやフィナンシェなども<br>販売され、小腹がすいたときの<br>コーヒーブレイクにうれしい。
手づくりのクッキーやフィナンシェなども
販売され、小腹がすいたときの
コーヒーブレイクにうれしい。
「ボルカン」ではほかにも、ブラジルのサントス、インドネシアのマンデリン、ジャマイカのブルーマウンテンなど、世界各地のコーヒー豆やオリジナルブレンド約20種を販売。

「毎日、生豆を自家焙煎機でローストし、オリジナルブレンドや日替わりコーヒーを提供しています。お昼休みには近隣にお勤めの方々などで席はいっぱい。おいしいと言われるとやっぱりうれしいですね。アイスコーヒーも好評で、テイクアウトもできますよ」
「ボルカン・アスール」の浅煎りは<br>さっぱりとした味わい。朝、目覚めの一杯として<br>ストレートで飲むのがおすすめ。
「ボルカン・アスール」の浅煎りは
さっぱりとした味わい。朝、目覚めの一杯として
ストレートで飲むのがおすすめ。
「ボルカン・アスール」の深煎りは<br>苦味とコクのなかに甘みを感じる。<br>食後や休憩時にまったりと楽しみたい。
「ボルカン・アスール」の深煎りは
苦味とコクのなかに甘みを感じる。
食後や休憩時にまったりと楽しみたい。

コーヒーのおいしさは新鮮さと品質のよさで決まる

「ボルカン・アスール」の生豆を焙煎機に投入。<br>豆の個性や状態、焙煎の度合いによって<br>火力を調整し、200℃前後の温度でロースト。
「ボルカン・アスール」の生豆を焙煎機に投入。
豆の個性や状態、焙煎の度合いによって
火力を調整し、200℃前後の温度でロースト。
「ボルカン」がこだわっているのは豆の新鮮さ。
「コーヒーは焙煎してから2週間以内で飲むのがいちばんおいしい。一般に袋売りされているコーヒーはどうしても2週間以上たっているでしょう。豆の品質はよくても味は落ちると思います」と良平さん。

そのため、焙煎する際には短期間で売り切れるように量を加減。ボルカン・アスールは回転がよいので、毎日焙煎しているそうです。
「新鮮な豆はペーパーフィルターに入れてお湯をそそぐと、ふわーっと見事に膨らみます。焙煎してから1週間と2週間でも膨らみ方がぜんぜん違うんですよ」と恵子さん。
ローストされた豆はバチバチ音をたててはぜ、<br>こんがりと茶色に。すぐにかきまわしながら<br>すばやく冷ますことで、香りと味を閉じこめる。
ローストされた豆はバチバチ音をたててはぜ、
こんがりと茶色に。すぐにかきまわしながら
すばやく冷ますことで、香りと味を閉じこめる。
また、熟しきっていない豆や欠けている豆、殻だけの豆などを取り除く“ハンドピック”も、おいしいコーヒーのために必要な作業。
「毎日何十キロもの豆をすべてチェックします。質の悪い豆が一粒でもあると、コーヒーの味が損なわれてしまいますからね」
ハンドピックは機械にまかすことはできず、<br>人力に頼るしかないので、たいへんな作業。
ハンドピックは機械にまかすことはできず、
人力に頼るしかないので、たいへんな作業。
コーヒー豆はドリップしたときの<br>膨らみ方でその新鮮さがわかる。
コーヒー豆はドリップしたときの
膨らみ方でその新鮮さがわかる。

ほかの街にはない雰囲気のなかでのんびりとコーヒーを

フランスのカフェを思わせるテラス席。<br>花と緑に囲まれた居心地のよさも<br>その理由の1つ。
フランスのカフェを思わせるテラス席。
花と緑に囲まれた居心地のよさも
その理由の1つ。
神楽坂はかつて花街として栄えたことから、ほかの街にはない風情があります。「新しい店が増えていくなかで昔からの老舗も残り、お互いにバランスよく街に溶け込んでいるのが神楽坂のよいところですね」と、この街に住んで60年の良平さんが言います。

フランス関係の施設や、フランス人が経営するレストランなどが点在し、海外からの方をよく見かける神楽坂。「お客さんのなかには外国の方も多く、テラス席でコーヒーを飲んでいるとパリに帰ってきたみたいというフランスの方もいますよ」

神楽坂のゆったりとした時間の流れがそう思わせるのでしょうか。ぜひ、テラス席で「ボルカン・アスール」の味と香りを楽しみながらのんびりと過ごしたいものです。心が解放されて、どこか遠くへ行った気分を味わえるかもしれませんよ。
※取材時の情報です。変更となっている場合もございます、ご了承ください。