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新宿区地域ポータル「しんじゅくノート」

新宿子育てメッセ実行委員会の様子

第15回新宿子育てメッセ 研修会 報告

(更新)

すべての子どもとともに ~様々な配慮を要する子どもの理解と子育て支援~


研修の様子

第15回メッセを企画するにあたり、インクルーシブなメッセにしようと確認した。

今回、「読み書き配慮」の支援をしている菊田史子さんをお招きして、子育てメッセ実行委員会が共通理解を持つ機会を作った。


菊田史子さんプロフィール

一般社団法人 読み書き配慮 代表理事

学習障害がある息子が慶應義塾高校へ進学したのを機に学習障害(LD)の社会的解決を目指して同法人を立ち上げる。LDを知る(理解)・調べる(検査)・支援するを柱に、データベース事業、セミナー・相談事業などを展開。「読み書き苦手な子供のスクールKIKUTA」は著書『読み書き困難のある子供たちへの支援~子供とICTを繋ぐKIKUTAメソッド』(金子書房,2023)でノウハウを公開している。

 

合理的配慮

発達障害と言っても、いくつか種類がある。自閉症・アスペルガー症候群、AHD・AD、LDなど。複合的に持っている人もいる。2022年文部科学省の調査では、通常の学級で学習面または行動面に著しい困難を示す子どもの割合は8.8%。

近年では文部科学省も、障害のある子どもたちが他の子どもたちと平等に教育を受ける権利を享受できるよう、学校や教育機関が必要かつ適切な変更や調整を行う「合理的配慮」を義務付けている。

研修会講演内容 まとめ

※メッセウィークの2025年6月5日に同様の講演会を企画しています!(詳しくは一番下)

菊田さんと息子(愛称:ピタ)さんを支えてくれた人たち

ピタさんの子育ては、「男の子ってこんなものかな?」と思っていたが、今考えればとても大変だった。夜なかなか寝ない、やっと寝たと思えば早朝まだ夜が白々開け始めるころに目覚めて、遊びに行こうと起こす。下階の住人に迷惑にならないよう早朝から公園に遊びに行き、ヘトヘトになるまで遊ぶ毎日。家事が全く進まない。

ハサミを持った時だけ集中して工作をするので、どうしてもやりたい家事があるとハサミを持たせていたが、何でも切ってしまい、電気コードを切って危なかったこともあった。

そんな生活を垣間見た同じマンションの方の差し入れに救われ、涙が出た。

幼稚園に入ると、日々トラブルの連続。いつも謝ってばかりだった。だんだん、降園後に遊びに行く親子の輪に入りづらくなった。でも、いつも一人一緒にいてくれたママ友は、息子の成長の場面に居合わせ一緒に泣いてくれた。

小学校に入り、だんだんみんなと同じ勉強ができなくなり自信も失っていくピタさん。通っている小児科の先生の言葉に救われ、自信をとりもどすきっかけになった。

タブレットを活用することで、役割と居場所ができた

高学年になり、授業やテストに「タブレットを持込むことを理解してほしい」とクラスのみんなにプレゼンした。

友達が「そんなことで困っていたなんて知らなかった」「馬鹿にするやつがいたらぶっ飛ばしてやる」と、みんな応援してくれた。

タブレットを使うことで、クラスの発表などの場面で「パワーポイントで資料を作る」などの役割ができ、クラスに居場所ができた。


タブレットの導入には、当時の新宿区教育委員会の方も大変協力してくれた。今は法律も改正され、入学試験においても配慮事項を申請すれば様々な配慮がされることになっている。大学受験の共通テストでもたくさんの配慮申請項目がある。

中学・高校でもタブレットの持込が許可され、タブレットを使って入試も行ったピタさんは、今は大学に通いながら起業もしているそう。

「左利きであること」と同じくらいの感覚で…

菊田さんは息子さんのこれまでの経験を活かし、今は読み書きに配慮が必要なお子さんに向けた、教室を開いている。

「学習障害のある人の割合は」は、日本人の「左利きの人の割合」よりもずっと多い。

左利きの人には、左利き用のハサミがあったり、食事をするときにぶつからないよう左端に座る、などのさりげない配慮がある。左利きと同じくらいの感覚で、何らかの障害があってもその特性に配慮があれば、もっと生きやすく、輝ける。

そのために、支援者はもっと発達障害のある子ども一人一人に、きちんとその子の特性を伝え、それを踏まえた「配慮要請力」(私は〇〇だからこうしたらこれができるようになります、と自分で伝える力)を身に着けさせるようにするべきだ、と菊田さんは言う。

zoomも併用し、会場に行けない実行委員も参加。

子どもに関わるみんなで理解したい

研修会後半では、会場のメンバー、オンライン参加のメンバーでグループになり、意見交換の時間を持ちました。

今回の講演を聞き、「配慮要請」を受け止めるには、友達や先生や保護者、地域の方にも、共通理解が必要だと感じた。

新宿子育てメッセでも、このことへ何かアクションは起こせないだろうか?という声もあった。

好評につき、メッセウィーク中に再度講演していただくことが決定!

 

2025年6月5日(木)10:00~12:00 若松地域センター 3Fホール

 

【対象】

自分の子育てのヒントを見つけたい方

 

クラスメイトや近所で気になるお子さんや保護者の応援をしたいと思っている方、

どういうスタンスで接したらいいか悩んでいる方

 

学校や学童、親子サークル・ひろば・プレイパーク、スポーツクラブや塾、育成会・民生児童委員など、子どもや親子にかかわる関係者の皆さんも研修も兼ねて

 

平日の昼間ではありますがぜひご参加ください!

 

【申込み】

4月下旬から開始します

もうしばらくお待ちください

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。