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新宿区地域ポータル「しんじゅくノート」

神楽坂歳時記

初夏の装い神楽坂

梅雨の晴れ間に、夏を探して。

2011/06/21

朝顔、紫陽花、蚊遣豚…昭和の香りのする街

四季折々の風景や、その時どきの旬な話題をお送りする「神楽坂歳時記」。今回は梅雨の晴れ間を縫って、初夏の香り漂う神楽坂を散策しての歳時記です。
緑が色濃くなった街路樹のケヤキ(神楽坂通り)。
緑が色濃くなった街路樹のケヤキ(神楽坂通り)。

通りのあちらこちらに初夏の香り

5月27日に入梅が発表された関東甲信・東海地方。平年より12日も早く、昨年よりは17日も早い梅雨入りとなりました。
ジメジメと雨の日が続く中、雨の止み間を縫って街中をお散歩すると、爽やかな夏の装いがあちらこちらに…。
お店の軒先に飾られた紫陽花の鉢植えや睡蓮鉢に浮かぶ水草、風情のある神楽坂によく似合います。そんな初夏の香りを見つけながら歩くのも、この季節ならではの楽しみですね。
店先を彩る紫陽花。
店先を彩る紫陽花。
涼を運ぶ睡蓮鉢。
涼を運ぶ睡蓮鉢。

蚊遣豚・風鈴・睡蓮鉢…夏の風物詩

夏の風物詩が並ぶお店と、購入した蚊遣豚。
夏の風物詩が並ぶお店と、購入した蚊遣豚。
神楽坂通りを歩くと、昔懐かしい蚊遣豚(かやりぶた)や、ちりんちりんと涼しげな音色を奏でる風鈴、大きすぎず小さすぎず使い勝手の良さそうな睡蓮鉢などの夏の風物詩が並べたお店が数軒ありました。

ちょうど家に蚊取り線香があったことを思い出し、せっかくの機会なので蚊遣豚を購入しました。この愛らしい豚の形の蚊取り線香入れ、一説によると、新宿区内の内藤新宿の武家屋敷跡から江戸時代末期の「蚊遣豚」が出土したことから、古くは江戸時代から使われていたと言われています。とはいえ、蚊取り線香は明治に入ってから出来たものなので、当時は杉の葉をいぶして蚊を追い払っていたようですが…。

蚊遣豚と新宿区の意外な縁です。手ごろなお値段で買えて、大満足。蚊取り線香の香りが部屋に漂うと、もう季節は夏本番です。

節電に伴う猛暑対策はお早めに…

アサガオ・トマトの苗などが並ぶ毘沙門天前。
アサガオ・トマトの苗などが並ぶ毘沙門天前。
梅雨が明ければ、夏はすぐそこ。今年は節電対策ということで、様々な工夫があらゆる場所で必要となってきます。

昨年のような猛暑を想定し、軒先にすだれやよしずを置くなど今から出来る準備がもう始めているお店もちらほら。

毘沙門天に面した通りには、朝顔やトマトの苗などが売られていました。

朝顔はグリーンカーテンにもなる“つる性植物”。水をたっぷり含んだ葉や茎の間を吹き抜けてくる風は、自然に冷却され心地よい涼を運んでくれますよ。

街角の紫陽花

紫陽花が美しいこの季節、地植えの紫陽花を、「寺内公園」で発見!! お花屋さんはもちろん、お店の軒先に飾られた紫陽花もきれいですが、曇天模様の空の下、大地にしっかりと根を張ったピンクや青、紫と色とりどりの大きな紫陽花は本当にきれいです。
梅雨を彩る紫陽花の花。
梅雨を彩る紫陽花の花。
寺内公園。
寺内公園。

キクチ エリコ(しんじゅくノート区民スタッフ)