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神楽坂歳時記

お正月は初詣で賑わう毘沙門天へ

2009/12/28

毘沙門天の歴史

 2009年もまもなく終わりを迎えようとしています。2009年はみなさまにとってどんな年でしたでしょうか?2010年も引き続き良い年になるように、初詣に出掛ける方は多いと思います。ここ、神楽坂には山の手七福神のひとつ「毘沙門天(善國寺)」があります。

 毘沙門天(善國寺)が創設されたのは 今から約400年を遡る桃山時代末の文禄四(1595)年で、黄門さまで有名な水戸光圀公が信を寄せたことでも知られています。約200年前に麹町から神楽坂へ移転してきた毘沙門天は時代とともに信仰の盛んな寺となり、この移転がきっかけで民家が増え、明治初期には次第に華やかで賑わいのある街となっていきました。
 その後、明治・大正初期には、北原白秋、尾崎紅葉など多くの文人たちがこの辺りを闊歩しました。縁日と併せてその賑わいは山の手銀座と呼ばれるほど有名となり、その混雑ぶりは東京の縁日の発祥の地と呼ばれるまでになりました。

 昭和20年の東京大空襲で焼失した後、昭和26年には毘沙門堂が再建され、その後の昭和46年には本堂・毘沙門堂が完成し復興が果たされました。

毘沙門天を起点とした山の手七福神めぐり

 そもそも七福神とは、一神一福をもたらすとして日本で信仰されている七柱の神で、毘沙門天、寿老人、大黒天、恵比寿天、福禄寿神、布袋尊、弁財天の七神で構成されています。歴史ある毘沙門天を起点にした七福神めぐりは、毎年多くの方が散策を楽しみながらめぐるコースとして知られています。

山ノ手七福神めぐりコース例

【1】神楽坂 毘沙門天(善國寺)

【2】牛込柳町 大黒天(経王寺)

【3】抜弁天 弁財天(厳島神社)

【4】新宿7丁目 福禄寿(永福寺)

【5】新宿6丁目 寿老人(法善寺)

【6】新宿2丁目 布袋尊(太宗寺)

【7】歌舞伎町 恵比寿神(鬼王神社)

※所要時間の目安は徒歩で約2時間半、電車利用で約1時間半です。

 初詣で賑わう毘沙門天を起点に、山の手七福神めぐりから2010年をスタートしてみてはいかがでしょうか。それではまた次回をお楽しみに。