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神楽坂のツボ

歴女も喜ぶ神楽坂(後編)

牛込城跡周辺

2011/06/01

地蔵坂を見下ろしたところ。
地蔵坂を見下ろしたところ。
戦国の牛込城跡をたどる、ち○散歩。日本出版クラブ会館に続いては、地蔵坂を挟んで向かいの光照寺へ。牛込城が廃城となった後、神田から移転してきたお寺です。参道は棕櫚の木が植えられ、ちょっぴり南国ムード。
光照寺参道。
光照寺参道。
入り口に牛込城跡(新宿区登録史跡)の案内板があります。
入り口に牛込城跡(新宿区登録史跡)の案内板があります。
光照寺本堂。
光照寺本堂。
光照寺には地蔵坂の由来となった「木造地蔵菩薩坐像」(子安地蔵)が安置されていますが、新宿区観光協会によれば、境内に棲むタヌキが地蔵に化けて、夜な夜な地蔵坂を通る人を脅かしたという伝説も残るそうです。今でこそ艶っぽい神楽坂の町も、昔はタヌキが生息するのどかな場所だったんですね。
境内の奥へ進んでいくと、和風パルテノン神殿と呼びたくなるような、門付きの大きななお墓がいくつも並んでいてびっくり。墓に刻まれた文字を見ると、歴代の松山藩主とその一門の墓らしいです。長居すると、本当にタヌキに化かされそうな雰囲気なので、寺を出て、周辺を散策することに。
水汲み場にあったポンプ。「となりのトトロ」みたい。
水汲み場にあったポンプ。「となりのトトロ」みたい。
大きなお墓がたくさん並んでいました。
大きなお墓がたくさん並んでいました。
大名屋敷のようなお宅。
大名屋敷のようなお宅。
この辺りは高台のてっぺんにあたるため、地蔵坂もフラット。歩いて行くと、庭に松が植えられたお屋敷がありました。どこぞの藩主ゆかりの方のお宅でしょうか。

その隣にあってかなり心惹かれたのが、青ペンキで壁に鳩が描かれ、赤い花を咲かせた蔦が絡んだ一軒のお家。表に「サルビアアトリエ 生徒募集」というポスターが張られ、絵画教室になっています。こんな別世界のような教室で、いったいどんな先生が教えているんでしょうか。ピングーの呼び鈴を押したくてたまりません。
心惹かれる絵画教室の建物。
心惹かれる絵画教室の建物。
「ブザーを押して下さい」の文字が。
「ブザーを押して下さい」の文字が。
後ろ髪引かれつつ、地蔵坂終点へ。右へ下れば、牛込坂神楽坂駅です。ここは左へ折れ、光照寺をぐるっと回り込む形で神楽坂通りへ戻ることに。下って行くと、光照寺の擁壁が見える地点がありました。この辺りまで、牛込城だったんですね。
ここを下れば、牛込坂神楽坂駅へ。
ここを下れば、牛込坂神楽坂駅へ。
光照寺の擁壁が見えました。
光照寺の擁壁が見えました。
「割烹 加賀」の前を左へ折れ、道なりに進むと善国寺へ出ます。割烹の「神楽坂 石かわ」の前の石畳がいかにも神楽坂らしい雰囲気。善国寺を左に見て、右へ折れる路地も石畳になっていたので、歩いてみました。振り返ると善国寺の朱塗りの柱が見えて、情緒があります。戦国、江戸、とたどり、いつもの粋な神楽坂に帰ってきた気がしました。
割烹の「神楽坂 石かわ」の前の石畳。
割烹の「神楽坂 石かわ」の前の石畳。
正面に見えるのが善国寺。左の黒い点はは黒猫です。
正面に見えるのが善国寺。左の黒い点はは黒猫です。