地元暮らしをちょっぴり楽しくするようなオリジナル情報なら、新宿区地域ポータル「しんじゅくノート」!
文字サイズ文字を小さくする文字を大きくする

新宿区地域ポータル「しんじゅくノート」

神楽坂のツボ

毘沙門天で福を授かる(前編)

神楽坂のお正月

2011/01/07

皆様、明けましておめでとうございます!
本年も変わらぬお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。

さて、2011年初の神楽坂のツボは、松の内らしく毘沙門天詣でから。地元の方に「毘沙門さん」と親しまれているこのお寺は日蓮宗で、正式名称は「鎮護山・善国寺」。御本尊の毘沙門天は芝正伝寺、浅草正法寺とともに江戸の三毘沙門に数えられ、山の手七福神のひとつでもあるというありがた~いお寺です。かの黄門様にも厚く信仰されていたそう。「ご利益、ご利益」と願う下心を鎮め、できるだけ清らかな気持ちでお参りしたいと思います。
外堀通りを渡っていざ、出発。神楽坂通りを上っていきます。
外堀通りを渡っていざ、出発。神楽坂通りを上っていきます。
神楽坂名物、不二家のペコちゃんと松飾り。ペコちゃん、冬の衣装でしょうか?
神楽坂名物、不二家のペコちゃんと松飾り。ペコちゃん、冬の衣装でしょうか?
創業130年、うなぎ割烹「志満金」さんの正月飾り。
創業130年、うなぎ割烹「志満金」さんの正月飾り。
花屋さんの店頭にはかわいいミニ門松が売られていました。
花屋さんの店頭にはかわいいミニ門松が売られていました。
賑やかな神楽坂通りも、あちこちのお店で目にする正月飾りや門松のためか、清々しい雰囲気。ちょっと脇道へそれると、居酒屋の塀に「新春初笑い」と銘打った落語会のお知らせが。笑う門には福来るですね。
新春初笑い落語会のポスター。
新春初笑い落語会のポスター。
肉まんの神楽坂五十番さんのしめ飾り。
肉まんの神楽坂五十番さんのしめ飾り。
ビッグな肉まんに後ろ髪引かれながらも、毘沙門天に到着!  門の前では、男性が真剣に手を合わせていらっしゃいました。毘沙門さん、といえば、朱塗りの門と提灯を思い浮かべる方も多いはず。今日は提灯の下にしめ縄が飾られ、正月らしい雰囲気を醸しています。
毘沙門天に到着!
毘沙門天に到着!
門の上を見上げると、鬼がニヤリ。けっこう、愛らしいかも。
門の上を見上げると、鬼がニヤリ。けっこう、愛らしいかも。
善男善女が続々とやってきました。
善男善女が続々とやってきました。
お寺の案内板などによれば、毘沙門天とは仏法を守る四天王のひとり。北方守護を司るとともに財宝の神(!)でもあるそうです。インド出身という御尊顔はふだんは拝見することができず、1月、5月、9月の寅の日が御開帳日。何故、寅の日かといえば、毘沙門様の誕生日が寅年、寅の月、寅の日、寅の刻だからだそうで、本堂の前には狛犬ならぬ、「狛虎」が鎮座しています。

江戸時代末期の作という狛虎は縞模様の毛並みまで彫ってありました。彫り物師の執念を感じます。しっぽや耳の一部が欠けているのは、東京大空襲によるもの。新宿区指定文化財です。
向かって左の「吽」。心なしか笑っていませんか?
向かって左の「吽」。心なしか笑っていませんか?
こちらは「阿」。前足がマッチョ。
こちらは「阿」。前足がマッチョ。
受験シーズン真っただ中! 絵馬を結びつける学生で大賑わいの境内。
受験シーズン真っただ中! 絵馬を結びつける学生で大賑わいの境内。
続々と訪れる善男善女に負けじと、今年の福を祈願するため本殿の階段を上っていくと、突如、堂内から鋭い読経の声が―「~~~~~~~~~~~(聴き取れない)!!」