神楽坂のツボ
ふらっと立ち寄りたいまちの雑貨屋さん、いろどりざか
赤城神社を越え、神楽坂商店街を進んでいくと、曲がり角に見える、可愛らしい看板。
坂道にたたずむ雑貨のお店『いろどりざか』です。
坂の多いまち、神楽坂
神楽坂には、おぼろ坂、そですり坂といった、ちょっと変わった名前の坂がたくさんあります。
しかし、こちらのお店の前の坂には名前がないそうです。
店の前にある坂がこの名前になったらいいなぁ、そんな思いで『いろどりざか』と名付けられました。
こちらのお店は、ディスプレイのデザインなどを行う、株式会社NaturalArtが7年前に初めて出した店舗。店主の河合さんにきっかけを伺うと、もともとは会社で手掛けていた油絵を売りたくて始めたけれども、今ではそれはやめてしまい、全然違うお店になっちゃった、と笑いながらおっしゃっていました。
店内に並ぶのは
看板や店内からも覗える様に、猫がモチーフとなっているこちらのお店。
当初は現在ほど、猫モチーフの雑貨は扱っていなかったそうですが、愛猫家向けの雑誌に取り上げられたことで、遠方からのお客様も増え、猫モチーフの雑貨も徐々に増えていったそうです。
お店のモチーフとなっている猫の雑貨以外にも、お箸、アクセサリー、文房具などさまざまな雑貨が並んでいます。
店内に置く商品はすべて河合さんが自分で選んだものです。
「もらって嬉しいものしか置きたくない。自分が、人にもらうよりプレゼントする方が好きだから。お客さんがこういうもの欲しいって言うリクエストも、けっこう聞いています」とのこと。
こだわりの内装
商品以外にも、素敵な内装が買い物をより楽しくさせます。
お箸のディスプレイ棚や、ネックレスを吊るすシャンデリア風のアクセサリーフックは、株式会社NaturalArtで手掛けたもの。
店内も河合さん自らこだわって手掛けることができるとは、とても素敵です。
縁起をかつぐ“はし渡し”
店内でも目を引くお箸のディスプレイ。
ちょうどお箸ブームになるちょっと前に置き始め、うまい具合にブームがやってきたそう。お箸の袋などもオリジナルで、素敵な柄ばかり。
中でも携帯用のお箸は、持っている人が多いそうで、「うちが開いたとき、近所に食べに行くと、うちの箸持っていてくれていたりして。感激した」と笑みを浮かべ語って下さいました。
お箸は“はし渡し”と言って、なんにでもお箸をつけて渡す人もいるぐらいで、贈り物に適しているそうです。
“雑貨の駄菓子屋”
店主と会話を楽しみながら、ひとつひとつ手にとりながら買い物を楽しんでいると、思わず時間が経つのを忘れてしまいます。
‘雑貨の駄菓子屋‘とお店を表す河合さんの言葉がとてもぴったりです。
お店に来るお客さんの年齢層は小学生からおばあちゃんまで幅広く、お客様とは長くお話をしていくことも多くあるそうです。名前を覚えるほどの仲になることも。
プレゼント選びに困ったときには、親身になって相談にも乗って下さいますよ。
贈り物を選びたいとき、ちょっとお話したいとき、ふらっと足を運んでみては。
しんじゅくノート学生記者 木村早祐美
山崎璃子
山田育代