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神楽坂のツボ

ほっこりごはん~その2~

中華料理 神楽坂飯店

2013/04/18

神楽坂の玄関

神楽坂商店街に入る手前の大通りに面した昔ながらの中華料理店。
一歩店内に入るとオシャレなオーナーがお出迎え。2階建ての落ち着いた雰囲気で2階には宴会にも使用できる広間があります。席に着くとどれも美味しそうな写真つきのメニューで注文するまでに時間がかかってしまうほど。メニューの種類も豊富であるからさらに迷ってしまいます。
そんな、人を引き付け何度も来店したくなる神楽坂飯店の魅力に迫りました。

著名人も訪れる中華の名店は喫茶から歩み始めた

そもそもの始まりは中華料理店ではなく喫茶店として、昭和30年から営業。戦後の流れにより神楽坂には中国人の方が多かったことから、昭和39年に今の中華料理店に転身。
現在のオーナーは3代目で、初代の祖母から両親へと代々受け継がれてきたお店なのです。
お店を出した頃は周りに大学が多かったこともあり、学生が7割を占めていました。しかし近年オフィス街へと環境が変化し、今ではサラリーマンの方が多いそう。その他の客層としては、周辺に小さなスタジオや劇場が多いことから芸能人の方も多く来店されているそうで、そのため店内の壁一面にたくさんのサイン色紙が飾られています。

名物・神楽坂飯店のジャンボ飯

お店の入り口にひときわ目立つもの…その正体は、神楽坂飯店の目玉のひとつでもあるジャンボ飯の実物像です。種類は3つあり、ラーメン3人前分の大盛りラーメン、お米一升分の特大チャーハン、餃子100個分の特大餃子。制限時間は60分で何人で食べてもよいというルール。このジャンボ飯は昭和43年頃から続いており、当時多くの学生がお腹をすかせていたことから、「これでもかとたらふく食べてさせてあげたい」というオーナーの素敵な優しさからはじまりました。注文されるお客さんには大食い選手権に出場経験のある方や体育会系の学生、もちろん一般の方も仲間内でチャレンジ企画として来店されます。オーナーは「仲間で集まって何かをすることが減ってきた今、このジャンボ飯がひとつのイベントになるとうれしい」と、人との繋がりのきっかけにもなるジャンボ飯。今後もたくさんの人に挑戦してほしいものです。
チャーハン一升分とボリューム満点
チャーハン一升分とボリューム満点
餃子100個分のビック餃子!<br>
餃子100個分のビック餃子!

神楽坂飯店のモットーにしているもの

常に満足いく量と質で提供する。そしてお客さんのことをよく見る。これはこれからもお店の軸としていく部分と話すオーナー。お客さんをよく見ることは素早い対応に繋がり、接客業では一番大切なことかもしれません。
オーナーの知識あるコミュニケーションはお客さんを飽きさせず、常連さんの幅を広げることに繋がります。このモットーがあるからこそ、誰からも親しまれるアットホームなお店になったのだと感じました。
天津飯<br>チャーハンと甘酸っぱいあんかけにふわふわの卵は相性抜群です。
天津飯
チャーハンと甘酸っぱいあんかけにふわふわの卵は相性抜群です。
あんかけ海老チャーハン<br>プリプリな触感の海老と新鮮な野菜のあんかけは優しい味がします。
あんかけ海老チャーハン
プリプリな触感の海老と新鮮な野菜のあんかけは優しい味がします。

神楽坂飯店の魅力

神楽坂にお店を出したことも、その時代の流れであり、人との絡みが関与した自然な成り行き。歴史ある神楽坂が変化してしまうのは仕方がないことであり、これからも商店街と繋がっていく気持ちに変わりはないそうです。その中で今まで通り変わらぬ神楽坂飯店の料理を味わってもらうことが、今後の課題だそうです。

神楽坂飯店は現在11人の方で営業。その中でもオーナーの素敵な人柄がたくさんのお客さんに親しまれ、また来たいと感じさせてくれます。そして何よりも、人との関わりを大切にするのが長い間繁栄している秘訣なのではないのでしょうか。

しんじゅくノート 学生記者 西村 遥夏
神楽坂飯店
住所:東京都新宿区神楽坂1-14
電話番号: 03-3260-1402
住所:東京都新宿区神楽坂1-14
営業時間:平日 11:00~23:00
     土曜・祝日 11:00~22:00
定休日:日曜日