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神楽坂のツボ

ふらっと立ち寄れるくつろぎカフェ特集~その1~

~マンヂウカフェ mugimaru2 編~

2013/01/22

神楽坂にたたずむ隠れカフェ

どこかなつかしくて居心地の良い空間が広がっています
どこかなつかしくて居心地の良い空間が広がっています
 『マンヂウ』と『古民家』と『ネコ』。この3つを組み合わせた、どこか懐かしくかつ斬新なカフェが神楽坂にはあります。それが、今回紹介する『マンヂウカフェ mugimaru2』です。
 信号・神楽坂上を右折し『居酒屋牛タン圭介』の方向へ歩くと、ねこのイラストが書かれた看板が見えてきます。その近くに、植物に囲まれた古民家があることに気づきましたか? 一瞬見落としてしまいそうになるこちらのカフェ。けれど、一歩近づけばマンヂウを蒸す匂いが漂います。
 もともと、台東区の根岸で同様のカフェを営んでいましたが一時休業し、8年前の2004年に神楽坂で再オープンしました。神楽坂へ移るきっかけとなったのが、坂上からの景色。坂下から歩いてくる人々の楽しそうな雰囲気に魅了されて、店主はこのまちを選んだそうです。そして、現在のカフェとなる古民家に出会います。築50年以上経っていたこの家。もとは居酒屋だったため、2ヶ月ほどかけて壁や階段などを大がかりに改装し、現在の内装に仕上げました。店内は2階建て。1階は客席とキッチンがあり、常連さんの憩いの場となっています。靴を脱いで上がる2階は、様々な大きさのテーブル と落ち着いた色合いのざぶとんが敷かれ、のんびりとくつろぐことができますよ。
 そして何より目に入るのが、ねこを中心としたインテリアの数々。これらは全て、のみ市好きな店主が国内外から買ってきたもの。一角にはアルバイトの手掛けた作品が飾ってあり、そこはギャラリーのような空間になっています。店内でくつろいでいると、BGMが流れていないことに気づくでしょう。聞こえるのは、吹き抜ける風に揺れる葉の音、神楽坂の地域の声、常連さんと店主の1階での世間話です。ちなみに、カフェの名前の由来を伺ってみると、「小麦の麦(mugi)と、何か丸い感じの丸(maru)。とってもイージーでしょ」と笑いながら話してくれました。
常連さん憩いの場となっている1階
常連さん憩いの場となっている1階
大きな窓からはたっぷりの日差しが!
大きな窓からはたっぷりの日差しが!

看板メニュー!

さつまいもあん(右)と黒蜜地につぶあん(左)
さつまいもあん(右)と黒蜜地につぶあん(左)
 こちらの看板メニューと言えば、もちろん『マンヂウ』。「おばあちゃんの味を大事にしたかった」と、昔ながらの素朴さと懐かしさがマンヂウからも伝わってきます。常時10種類ほど用意していますが、特に人気なのは『アンチーズ』。よもぎ地にアンコと角切りチーズが入っています。塩分の効いたチーズと、甘さ控えめのアンコが合わさった絶妙な味です。他にも、『黒蜜地につぶあん』や『さつまいもあん』、『ジンジャーまん』など、どれにしようか目移りしてしまうものばかり。そして、1つ140円というお手頃価格なことも、購入に拍車をかけますね。
 また、コーヒーやカフェオレを中心とした飲み物も、マンヂウに合うようにブレンドされたオリジナルとなっています。1番人気はチャイ。ミルクティーにシナモンなどのスパイスを加えているので、甘ったるさが苦手な人でも大丈夫です。もちろん、マンヂウとの相性もばっちり。しかし、どうしてメニューの中心にマンヂウを選んだのでしょうか。聞いてみると、「マンヂウ屋をやってる夢を見て、マンヂウ屋も悪くないなと思って」とのこと。夢に人生を委ねた、店主の自由な性格が見え隠れした瞬間でした。

お店のアイドル!

 最後に、忘れてはならないのは3匹のネコ。きょうだいの「トンちゃん(♂)」と「寸ちゃん(♀)」。そして、2匹のお母さんである「松子さん」。とても可愛らしく美人であいくるしい3匹が、いつもこのカフェを見守ってきました。現在、松子さんは知人の家に預けられていますが、トンちゃんと寸ちゃんはいつもカフェの周りをうろちょろしています。ときには2階に上がり、マットの上で寝ていることも。しかし、常時駐在しているわけではないので、見られたときはラッキーかも……!
下駄箱には命名書が貼ってあります
下駄箱には命名書が貼ってあります
おやすみ中……
おやすみ中……
 毎日の開店時間は、12時~21時(水曜日は定休日)。静かで落ち着いた空間を楽しみたいなら、15時前後がねらい目です。夕方になると、女子グループやカップルが訪れはじめ、お店はにぎやかに。最近では、カフェブームに乗っかり男性が一人で訪れることも増えています。カフェなのに堅苦しくない雰囲気の良さが、男性客も惹きつけているのではないでしょうか。のんびりくつろぎたい、ネコに癒されたい、少し小腹がすいたなぁ……。そんなときは、神楽坂の『マンヂウカフェ mugimaru2』をぜひおススメします。
しんじゅくノート学生記者 藤井 志帆
マンヂウカフェ mugimaru2
 住所:新宿区神楽坂5-20
 電話番号:03-5228-6393
 営業時間:12:00~21:00
 定休日:水曜
 ホームページ:http://www.mugimaru2.com/