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新宿チビたび散歩

第164回 漱石山房記念館に行ってみよう

夏目漱石終焉の地にオープンした漱石山房記念館と漱石ゆかりの植物であふれる漱石公園 ~新宿区早稲田南町~

2018/03/21

ひろ~い新宿区を、ちっちゃく区切って、ちょっとお出かけ“チビたび散歩”。寄り道したくなる場所や一度は行ってみたいスポットを訪ねて、ときには気になるあの人にひょこっとお話を聞いて、ぶらりぶらりとちょっとした旅気分でお散歩します。

今回は2017年9月にオープンした漱石山房記念館とお隣の漱石公園です。漱石公園は2013年に紹介していますが、記念館のオープンで再度リューアルされました。それでは最後までご覧くださいね。

漱石山房記念館

入口では漱石先生の実物大のパネルがお出迎え 写真左の猫はカフェの看板
入口では漱石先生の実物大のパネルがお出迎え 写真左の猫はカフェの看板

漱石山房跡に漱石山房記念館がオープン

まずは漱石山房記念館の説明です。親愛を込めて「夏目漱石」を漱石先生と呼ばせていただきますね。記念館の写真はプレス向け公開時(2017年9月)のものを使用しています。

この場所は漱石先生が晩年の9年間を過ごした終焉の地です。「漱石山房」と呼ばれて親しまれていました。ここに漱石山房記念館が2017年9月24日にオープンしました。漱石先生のすべてが分かるという博物館であり、研究用の様々な資料を保管しています。

1階には、漱石先生の市販書籍を集めて自由に読むことができるカフェ、生い立ちなどを説明した導入展示、ミュージアムショップがあります。地階には約3500冊の関連蔵書を所蔵する図書室や講義室が用意されています。ここまでは無料の部分です。そして、有料部分として、1階に書斎を再現した「漱石山房再現展示室」、2階に自筆原稿や手紙、初版の書籍、愛用の品などを見ることができる「展示室」が配置されています。
漱石山房記念館(左) 右側の漱石像の奥は漱石公園
漱石山房記念館(左) 右側の漱石像の奥は漱石公園
猫マークのブックカフェ
猫マークのブックカフェ
ブックカフェ

記念館の入口そばに飲み物やケーキなどの軽食をいただけるブックカフェがあります。市販されている漱石先生の書籍を集めたミニ図書コーナーが併設されています。カフェで注文した飲み物や軽食を取りながら、気軽に文庫本などを読むことができます。なお、初版や絶版書籍などの貴重な書籍は地下の図書室に保管してあります。
漱石先生の書籍を集めたミニ図書コーナー(右)を併設したブックカフェ
漱石先生の書籍を集めたミニ図書コーナー(右)を併設したブックカフェ
導入展示コーナー
導入展示コーナー
記念館の入口には、無料の導入展示コーナーがあります。漱石先生の生い立ちなどをパネルと映像で説明しています。時代ごとの解説、朝食に何を食べたか、庭の植物はなどの説明パネルがあり、漱石先生の人物像をイメージできるようになっています。

奥にはミュージアムショップがあり、いろいろな漱石グッズを販売しています。他の漱石ゆかりの博物館のグッズもあるそうです。
少年時代、学生時代、英国留学など、段階的にパネルで説明
少年時代、学生時代、英国留学など、段階的にパネルで説明
ミュージアムショップ 目印はやっぱり猫
ミュージアムショップ 目印はやっぱり猫
グッズは猫関係が多いようです。
グッズは猫関係が多いようです。

展示室 (有料)

生前の漱石山房の様子
生前の漱石山房の様子
有料部分の最初は「漱石山房再現展示室」です。漱石山房と呼ばれた書斎を再現したもの。展示されている当時の写真と比べてもそっくり。展示されている書籍は見えている部分を写真から再現したそうです。中身は白いページだそうです。時代を経た書籍の感じを出すために日焼けや汚れも付けてあります。家具や絨毯も写真を元に当時のモノを調べ、徹底的に再現したものです。

この書斎は実は周囲も再現されています。つまり、家の書斎部分が外壁ごとまるごと博物館の中に作られています。入館されましたら、ぜひ、裏側もご覧ください。漱石先生の家に来ているような気分になれますよ。
漱石山房再現展示室
漱石山房再現展示室
博物館の中に住宅の一部が再現されている。
博物館の中に住宅の一部が再現されている。
あ、ここにも猫が…
あ、ここにも猫が…
「吾輩は猫である」の初版と手描きの原稿
「吾輩は猫である」の初版と手描きの原稿
漱石山房記念館の2階はメインの展示室です。展示内容は定期的に更新されます。

漱石先生を中心した文壇の交友図や愛用の品々、貴重な初版本、手描きの跡も生々しい原稿、猫の死亡通知などの手紙など、漱石好きには興味を惹かれるモノであふれています。
展示室
展示室
漱石先生自筆の水彩画と絵葉書
漱石先生自筆の水彩画と絵葉書
手紙や葉書 達筆で解説がないと読めません
手紙や葉書 達筆で解説がないと読めません

地階 図書室・講座室

関連書籍約3500冊を所蔵する図書室
関連書籍約3500冊を所蔵する図書室
地下1階には関連書籍約3500冊を所蔵する図書室があります。書籍ばかりでなく、いろいろな関連資料も収集してあり、漱石の情報センターの中心となるものです。

また、最大70名が利用できる講座室もあります。漱石に関わる文化活動などに使用することができます。詳しくは公式ホームページをご覧ください。

オプショナル散歩 漱石公園

漱石山房記念館の裏側
漱石山房記念館の裏側
オプショナル散歩では隣接する漱石公園をご紹介します。漱石山房記念館の裏側にあり、記念館と隣接しているので、一見、庭のように見える公園になりました。

漱石公園は1976年(昭和51年)に開設され、2007年(平成19年)にリニューアルされ、漱石山房記念館のオープンに合わせて2017年(平成29年)に再度リニューアルされました。漱石の小説中に出てくる植物など、漱石にゆかりのある植物を見ることができます。特に春はサクラが咲き、美しい景観をみせてくれます。

2013年6月に漱石公園の様子を記事にしています。昔の様子にご興味のある方はこちらをご覧ください。
第38回 アジサイを探しに漱石公園に行ってみよう
記念館の周囲にもゆかりの植物が植栽されている
記念館の周囲にもゆかりの植物が植栽されている
今に残る猫塚と漱石山房の礎石
今に残る猫塚と漱石山房の礎石
春はサクラとハナカイドウ(左)が咲き美しい
春はサクラとハナカイドウ(左)が咲き美しい
春のサクラの開花
春のサクラの開花
秋のサクラの紅葉
秋のサクラの紅葉

概要とリンク

新宿区立漱石山房記念館
・開館時間 午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
・休館日 月曜日 (月曜日が休日の場合は、直後の休日でない日)
※年末年始、設備維持のためなどの臨時休館日
・観覧料(通常展) 一般300円、小・中学生100円
※特別展等の観覧料、団体割引などは公式ホームページをご覧ください。
・所在地 新宿区早稲田南町7
※駐車場はありません。公共交通機関をご利用ください。
詳しくは公式ホームページでご確認ください。
新宿区立漱石山房記念館

漱石公園
・開園時間
 4月~9月 午前8時~午後7時
 10月~3月 午前8時~午後6時
※年中無休
・入園無料

お疲れ様でした

閲覧ありがとうございました。漱石山房記念館を中心に漱石公園も紹介しました。プレス向け公開(2017年9月)で撮影した記念館の動画と数年来撮影し続けた漱石公園の写真も合わせて動画でご紹介する記事をやっと公開できました。

内容は取材時の様子、執筆時点(2018年3月)での公式サイトや参考サイトなどの情報に筆者の経験を加えた「筆者調べ」です。記事の内容は目安とお考えください。最新の内容は公式ホームページなどでご確認ください。

広い新宿区のことですから記事から漏れている事柄も多いと思います。お近くの公園の見どころや皆さんが楽しんでいるイベントなどを教えてください。次回の記事の参考や取材に押しかけます。連絡先は、Eメールでお願いいたします。

公園などの近況は、筆者のホームページで不定期に掲載しております。
よろしければ参考にしてください。
取材・文・写真:しんじゅくノート区民スタッフ 小橋輝雄
西新宿在住。『新宿チビたび散歩』、『ジモバナ』などに執筆中。取材・撮影・企業サイト構築・マーケティング活動などをご支援しています。
ホームタウンジャパン http://www.hometownjapan.com/
Eメール teru@kohashi.org

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