新宿チビたび散歩
第150回 時代劇の殺陣に挑戦 ~秋の文化体験~ 2015-11 (新宿区主催)
2015年11月20日開催 イベントレポート
2015/12/08
ひろ~い新宿区を、ちっちゃく区切って、ちょっとお出かけ“チビたび散歩"。寄り道したくなる場所や一度は行ってみたいスポットを訪ねて、ときには気になるあの人にひょこっとお話を聞いて、ぶらりぶらりとちょっとした旅気分でお散歩します。
2015年秋の文化体験プログラムは、伝統と文化を代表する5種類のプログラムが開催されました。この中から「時代劇の殺陣(たて)に挑戦」を取材させていただきました。
内容は取材撮影時(2015年11月20日)の様子、執筆時点(2015年12月13日)での公式サイトなどの情報に筆者の経験を加えた「筆者調べ」です。記事の内容は目安とお考えください。それでは最後まで読んでくださいね。
プロの殺陣師と時代劇なりきり体験
今回の文化体験は「時代劇」です。竹光ですが日本刀を抜刀し、斬るという楽しさいっぱい(!?)の剣客なりきり体験です。講師の先生は、テレビや映画で活躍中の多加野詩子(たかのうたこ)先生と高瀬道場の師範の方々。日本刀と時代劇のウンチク、刀の使い方の練習、最後に師範の先生を相手に殺陣(たて)。でも安心してください、師範の先生は斬られてくれます。ストレス発散もできる時代劇なりきり体験の始まりハジマリ。
地図は会場の芸能花伝舎 (新宿区西新宿6-12-30)です。ここは芸団協(公益社団法人日本芸能実演家団体協議会)の活動拠点で、芸術体験ひろばやいろいろな文化体験の会場にも使用されています。 ⇒
芸能花伝舎のホームページ 「サツジン」と読みかねない「殺陣(たて)」の言われや武士の胡坐(あぐら)は現代の座り方と違うなど、時代劇ウンチク講座を聞き、模範演技を拝見。そう、最後に皆さんで実際にこの殺陣をやります。
眼前で繰り広げられる迫力ある殺陣の模範演技
難しい抜刀と納刀の練習
先ずは、刀の抜刀と納刀、つまり、刀を抜いて、元の鞘(さや)に納める動作を練習。刃が竹でできた軽い竹光を使用しますが、構造は本物の刀と同じだそうです。
竹光とはいえ、手を切ってしまいそうで、長い刀を抜くのに一苦労。元の鞘に戻す納刀も難しい。コツがあります。練習の成果で抜刀と納刀ができるようになりました。
次は構え方と斬り方。上段、正眼、脇構えの構え方、ケサ斬り、胴斬り、唐竹割りの斬り方を練習。先生からの指示に従い、勢いよく刀を振ると“ヒュ”と風を切る音。実際の剣客になったような気持ちですね。
構え方の練習 正眼の構え
基本的な構えを練習
斬り方の練習 ナゼか楽しくて笑顔になってしまう。
斬って思わず「すみません…」と声が
最後は順番に心優しいけど一見強面の講師の先生を相手に殺陣を実演。皆さん、なかなか決まっています。演技とはいえ、人を斬るなんてことは日常ではないので、思わず「すみません」と声がでてしまう。和やかな雰囲気で殺陣を実演していきました。
時代劇のテーマ音楽や効果音も付き、まるで映画かテレビに入ったような雰囲気。気持ちよく講師の先生をバッサリ斬り倒しました。
プロの殺陣師の演技に皆さん、思わず拍手
体験教室に参加した皆さんで記念撮影
講師の皆さん 多加野詩子さん(中央)、岩田貴代志さん(左)、加賀谷圭さん(右)
概要とリンク
プロの殺陣(たて)を学びましょう
時代劇の殺陣に挑戦~秋の文化体験プログラム~
時代劇の世界に浸って、非日常を味わえる「殺陣」。実際に映画やTVなどで使用している“竹光(たけみつ)"を使って、刀の扱い、構え、斬り方、斬られ方、エチュード (アドリブの演技) など、プロの技を体験。なりきり感が楽しい殺陣で、身体も心もリフレッシュ!
日程: 2015年11月20日(金)
会場: 芸能花伝舎 (新宿区西新宿6-12-30)
対象: 18歳以上
費用: 100円 (保険料など)
講師: 多加野 詩子 他 (高瀬道場講師)
主催: 新宿区
協力: 日本俳優連合/日本芸能実演家団体協議会
詳細は公式サイトでご確認ください。
⇒
時代劇の殺陣に挑戦【秋の文化体験プログラム】 (新宿区公式ホームページ)(パンフレット、公式ホームページより)
※掲載内容は2015年11月20日に開催されたものです。
※最新の開催内容と日程は公式ホームページでご確認ください。
⇒
芸術・文化イベント (新宿区公式ホームページ) 講師 多加野 詩子(たかの うたこ)さん
多加野 詩子 (たかの うたこ)殺陣師
大阪府八尾市出身。高校卒業後、殺陣、技斗(ぎとう)の稽古場、高瀬道場に入門。多くの雑誌やTV、映画などに出演。女性殺陣師範として女性限定の Cinema Action 殺陣のほか、児童向け講座や体験教室などでも指導している。芸道殺陣波濤流 高瀬道場 師範。
ところで、殺陣流派「芸道殺陣 波濤流 高瀬道場」主宰の高瀬将嗣さんは、2016年1月30日より公開中の
映画『さらば あぶない刑事』で、アクション監督を務めていらっしゃいます。
実は30年前にテレビドラマとして本シリーズが始まって以来、多加野さんをはじめ、高瀬道場がアクションを担当し、出演もされてきたとのこと。
アクションシーンにも注目して、その迫力をぜひ映画館でご覧になってくださいね。
オプショナル散歩とバックナンバー
お疲れ様でした
閲覧ありがとうございました。興味全開の取材をさせていただきました。実は長いこと、時代劇で長い日本刀をサッと抜き、スッと納める、どうやっているのだろうと疑問に思っていました。また、一定方向の軌道、刃筋(はすじ)で斬る日本刀は扱いが難しいとも聞いていました。体験教室の撮影、要するに見学していただけとはいえ、なんとなくナルホドと感じることができました。また、動画では話題の映画をもじったイントロを追加しました。コマ毎に光芒の処理をするのですが、結果としてプロの方の威嚇などの刀使いをじっくり観察でき、うーんと唸ってしまいました。スゴイです。
内容は取材撮影時(2015年11月20日)の様子、執筆時点(2015年12月13日)での公式サイトなどの情報に筆者の経験を加えた「筆者調べ」です。記事の内容は目安とお考えください。
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