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新宿ものづくりマイスター 技の名匠

【婦人靴製造】 捧 恭子さん

平成24年度認定

2015/06/25

自然をテーマに心地よい逸品を手作り こだわりの靴マイスター

婦人靴製造 捧 恭子さん
婦人靴製造 捧 恭子さん
神楽坂の一角にあるアトリエに訪問させて頂きました。自然をモチーフにした見て美しいデザイン、人間工学に基づいた履いて心地よい靴を、お客様のお足に合わせて手作りされています。アトリエも心地よい佇まいで落ち着く空間。’’見て美しく、履いて心地よい靴’’を求め、日本とイタリアで学んだ、こだわりの靴作りのお話をお聴きしました。

日本各地で個展を開催。神楽坂アトリエで製作と靴のオーダーなどで活動。
1986年(昭和61年) 金沢美術工芸大学大学院 工芸科染色専攻修了。株式会社ヨーガンレールに入社。1988年(昭和63年)エスペランサ靴学院を卒業。1990年(平成2年)イタリア ミラノの靴学校 ARS STURIA in Italia にて靴作りを学ぶ。1991年(平成3年)第1回個展。以降、個展を開催、フェアに出展。1994年(平成6年)エスペランサ靴学院講師。1996年(平成8年)銀座ヨシノヤの商品企画に参画。2005年(平成17年)ヒコ・みずのジュエリーカレッジ非常勤講師。2006年(平成18年)神楽坂にアトリエを移す。2007年(平成19年) NHK教育テレビ『おしゃれ工房』出演。2012年(平成24年)新宿ものづくりマイスター技の名匠認定

テキスタイルデザインから靴の世界へ、日本とイタリアで学ぶ

……婦人靴製造という仕事について、その仕事に就いたきっかけをお教えください。

 美大で工芸を学び、その後、ファッションメーカーでテキスタイルデザイナーとして働いていました。良い環境の中で楽しい仕事でしたが、何か自分で発想して物を作り上げたい、作品を作りたいと考えるようになっていました。当時、自分のスタイルに合い、心地よく履ける靴がなく、「それならば自分で靴を作ろう」という想いをきっかけに、靴作りの世界に飛び込みました。日本では靴メーカーに勤めながら、靴作りの学校に通いました。また、本場ヨーロッパの靴作りを学ぼうと、イタリアに留学し靴学校に入学。イタリアの靴作りを学ぶ生活の中で、靴の可能性と素晴らしさをより深く感じ、靴作りを続けていこうと決意しました。

 日本に戻りすぐ、ブランドを立ち上げました。ブランド名は「ベルパッソ」。イタリア語の美しい・良いという意味の「ベル」、歩み・ステップという意味の「パッソ」から、心地よい一歩という意味を込めて、名づけました。
今のように靴業界は開放的でなく、材料やミシンの手配などを個人で行うことが困難で、メーカーに勤めず自分で靴を作っていく大変さを知りました。靴学校の先生方に取引先等を紹介して頂いて、必要な準備を進めていく事が出来ました。

 当初はギャラリーで靴展を行い、気に入っていただいた方にオーダーでお作りするという形態で活動していました。より心地よい靴作りのため、解剖学やバイオメカニクス理論を勉強し、少しずつ経験を積み重ねながら、現在の神楽坂でのアトリエ兼ショップという形になりました。
ゆっくりと靴や革を見ていただけますし、メンテナンスもしっかり出来るようになりました。

 アトリエでは、デザインをして、型紙におこし、革を裁って縫い合わせ、それから木型に合わせて靴をお作りするということを一貫して行っています。また、これまで婦人靴で培ってきた靴作りの経験を元に、試行錯誤の末、男性靴の製作も始めました。
自然をテーマにした手作り靴が並ぶ。
自然をテーマにした手作り靴が並ぶ。

サイズをお測りして、サンプルを履いていただくことで心地よい靴が生まれる

……苦労されたこと、物作りを続けられた理由についてお聴かせください。

 新しいデザインの靴は、素材や色を変えてサンプルを作りますが、実物をお求め頂くことは少ないです。サンプルをお客様にお試しいただいて、お足に合うようにオーダーでお作りすることになります。サンプルの靴の出費が増えることが大変です。

 お客様にお作りした靴がお足に合い、喜ばれている様子を見ると、丁寧に作った甲斐があったと、やりがいを感じます。靴を長年大切に履いて頂いている様子を見ると、とても嬉しく思います。そのような時、また頑張ろうという想いが湧いてきて、その繰り返しで、物作りを続けてくることが出来ました。
多数の工程を経て、履き心地とデザインに優れた靴が完成する。
多数の工程を経て、履き心地とデザインに優れた靴が完成する。

神楽坂で仕事ができることに感謝

……マイスター認定、神楽坂という場所についてお話ください。

 マイスター認定を区報等でご紹介頂いて、新しいお客様にもご来店頂けました。デザイン性と足に合わせたオーダーの様子にご興味を持って頂けたのかと思います。

 神楽坂は利便性が高く、東京の中心にあるのに下町的な温かさもある、魅力的な街です。素敵なお店や、美味しいお料理屋さんがいっぱいです。街のイベントも沢山あり、Belpassoもいくつかのイベントに参加させて頂いて、街の方々に知って頂ける機会になっています。この街で仕事ができることに感謝しています。
エレガントなパンプスもいろいろな工具から作られる。
エレガントなパンプスもいろいろな工具から作られる。

新たなアート作品への挑戦

……後継者へのメッセージ、これからのことについてお聴かせください。

 スタッフには、エレガントな靴作りの設計や作りを受け継いで、物を作る喜びを感じながら、丁寧に仕事をしていって欲しいです。

 これからのことは、変わらず、より心地よくて、履いた人が素敵になれる靴を作っていきたいと思っています。
また今後、靴作りを通して親しんできた革という素材を使って、アート作品にも挑戦したいです。
杜若(カキツバタ)がモチーフの新作。<br>背景に借景の緑を垣間見る。
杜若(カキツバタ)がモチーフの新作。
背景に借景の緑を垣間見る。


……お話をお聴きし、可愛らしい小柄なお姿から想像できないチャレンジ精神とバイタリティーに感動しました。自然をモチーフに花や葉などを革で造形し染色、美しい靴に仕上げる。そこには普通の靴にない、途方もない工程があります。漆塗りのヒールの靴や板締め絞りの革で作った靴もあります。これから世界に飛躍されることを心から期待しています。
捧 恭子 (ささげ きょうこ) さん

業種: 婦人靴製造
工房: ベルパッソ(BELPASSO)
住所: 〒162-0827 東京都新宿区若宮町11
Tel/Fax: 03-5228-6528
営業: 木曜・金曜・土曜 13:00~18:00 日曜は不定休
ホームページ: ⇒BELPASSO Art & Craft of Shoes
写真・文 しんじゅくノート編集部 取材撮影 2015年6月4日

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