新宿中央公園の目の前にオープンしたライフスタイルホテル・ THE KNOTの中に、本格的なハード系のパンが揃うベーカリーストア、『MORETHAN BAKERY』がオープン。

　なんと、MORETHAN BAKERYのコンセプトは『話せるパン屋さん』との事。

通常、パン屋さんでバゲットを買うとする。店員さんに「保存用のビニール袋をおつけしますか？」とたずねられることだろう。しかし、コレ、「バゲットの保存方法としては一番のNG」とはMr.ブレッドの説明。MORETHAN BAKERYには、Mr.ブレッドと呼ばれるパン職人が常駐しており、それぞれのパンの一番良い保存方法や、種類に適した美味しい食べ方、更には、どんな料理にはどんなパンが合うのか世間話のように『話しながら』パンを選ぶことができる。

　メインは、食パンやバゲット、カンパーニュなどの食事系のパンが揃う。製法や原料にも一方ならぬこだわりを持ち、香りや味わいの異なる複数の国産小麦に加え、天然酵母を使用。編集部も試食をさせてもらったが、その味わい深さと香りはひと味もふた味も「ただのパン」とは違うことにすぐに気づいた。小麦の味わいを楽しみたいのなら、王道の食パンがおススメ。また、どのパンを味わうにも、その天然酵母を使用しているゆえの豊かな風味と香りを感じて欲しい。

　その他、クロワッサンや調理パンなども用意しているが、中でも白眉は、こだわりのパンの風味や味を考慮しつつ丁寧に選ばれた具材を挟んだ、定番商品のコールドサンドイッチ。かすかに出汁のような風味を持つパンもあり、これらには和の食材を挟むなどの趣向を凝らしたサンドイッチがズラリ並ぶが、価格も５０0円からとなっており手頃。オフィスで働く人々のランチにうってつけだ。オープンして間もないが、店の周りには外国人がこちらのサンドイッチを頬張る風景もよく見受けられ、すでにグローバルな味覚さえも掴みつつあるようだ。

これらのサンドイッチは今のところ定番とはいえ、徐々に内容が変わっていくようなので早めにお試しいただくのが良さそう。

今回の取材で、一度では取材しきれないほの奥深さが満載であることが分かった。

今後、編集部は定期的に記事を配信してゆく予定。

新宿在勤の皆さん、ランチにコールドサンドイッチを買われた後は夜の食卓用にどのパンを買って帰るか、きさくなスタッフと『話しながら』決めてみてはどうだろう。